2019年度新島夏合宿(新島サバゲー編)


---「取り戻せ、俺たちの青春を」---


新島への入港は午前7時30分、東京竹芝から約8時間と30分、ほぼ定刻での入港。下船者はそれなりに多く、我々は数分待っての下船となった。

台風の影響で波が強く、下船タラップも激しく揺れる。ガンケースなど荷物の多い我々はおっかなびっくり下船する。

そこは

「夏」



上陸後、さっそく宿の送迎車とレンタカーに分乗して2日間お世話になる民宿「富八」さんへ向かう。島内は時間と共に交通もゆっくりと流れ、狭い路地を折れながら「夏」に体を慣らす。レンタカーは軽バン、商用バン、ミニバンの3台、いずれも人と荷物を満載し走行した。

東京とは異なる、刺すような日差しが早くも降りかかる。


各自荷を解き、サバゲーの準備を始めた。全員が新島でのサバゲーは経験したことがない。8時間の船旅を終えた解放感と期待から自ずと笑い声が生まれる。

各人の趣向が存分に発揮された装備を、自慢気にカバンから取り出し、身に着ける。電動ガンの他にも数は少ないがガスブロ長物を持参した者もいた。

気温は直ぐに30度近くになるが、都内のような湿度の高い暑さではなく、灼けるような熱さを肌に感じる。


準備を終え、早速サバゲーフィールドへと繰り出す。

舞台となるフィールドは、新島ほか世界でもごく限られた場所でしか採掘されない軽石、「コーカ石(抗火石)」の旧採掘場である。

コーカ石は軽量で名の通り耐火性があり、加工が容易であったため建材として珍重された。新島によくみられる、灰色のレンガ造りのような壁面を持つ建造物はコーカ石が使用されているものである。

市街からは車で10~15分ほどの距離にあり、小高い山を登った先にある。

ここでもまた強烈な「夏」を感じる。


フィールド近辺になると、明らかに地質が異なる。小さな砂利やそれが砕かれた砂地が多く、レンタカーもスタックしかけ、冷や汗をかく。

参加者38名全員の移動には小一時間を要したが、同時にテントを設営するなど可能な限り時間の短縮を図った。フィールドには日陰はなく、その暑さたるや半端なものではない。

幸いテントやタープ、そしてポリバケツ一杯の氷を確保できたため、拠点の設営を急いだ。


日陰とバケツ一杯の氷の組み合わせは非常に有用で、暑さを和らげてくれた。

写真は日大SSCの用意したモンスターエナジー、皆でおいしくいただきました。

ゲームは基本として

1.復活は全員メディック方式(フィールドが広大で、毎度拠点に戻れば日が暮れるし何より疲れる)

2.2チーム制、1ゲーム10分

を原則として数ゲーム。うだえうような暑さと直射日光で、1ゲームごとに体力が大きく消耗する。しかし、各部員とも願い叶ったりと白熱した闘いを繰り広げた。


交戦距離は長くなりがちだが、遮蔽物も多く前線は発生しやすい。

フィールド中央は大型の石が散乱し、確保すれば敵拠点までを見渡せるため争奪戦となる。

互いに裏取りルートをけん制しあう。かなり長距離の闘いである。

全員メディック方式により、円滑にゲームを行えるだけでなく、こういう「おいしい」シーンも数多く発生。

フィールド中央を見下ろす形で射程に収める。近くの敵を倒しても迂闊には前進できない。

オーバーリアクション、もといリアクション芸人。

作戦会議、足場が悪いため安直に突撃したり裏取りすることができない。

同じく、作戦会議。中央他は左右に一本ずつの直線。射線は通りやすい。

率先してカメラを構える部員、いいカメラだな...交換しようぜ...

圧倒的な暑さ、2ゲーム終了後昼休憩。皆汗だくだが、笑顔はまぶしい。

38人ということで不安はあったが、特大のタープと簡易テントでかろうじて日差しは防ぐことができた。

地面は白く砂地であるため、照り返しはさほど辛くはない。

各大学の交流も多く見られた。船やサバゲー、宿など濃密な時間を共有している。


本土では見られない風景、どんなポーズをとろうが様になる。

ローンサバイバーこと日大SSC部長、KSCガスブロ長物での参戦。

運営を担う上智サバゲーサークル部長、強烈な暑さの下ではじっと動かない状態が一番。

諸事情により、13時30分でゲームを終了とした。

14時過ぎには撤収をはじめ、宿に戻る。皆、体力の限界は感じたようで数ゲームのみでの開催でも満足したという声が多かった。

昨年の合宿にも参加する予定だった部員にとっては一年越しのサバゲーであり、感慨深いものがある。

暑さだけは兎に角強烈で、数分もプレイすれば滝のような汗が流れる。


考察

フィールドは非常に自由度が高く、やり込むほど新しい闘い方が発見できる。遮蔽物も程よく、意外にも射線はさほど通らないため前線が発生しやすく、スリリングな戦いが楽しめる。

設備の不足こそあれどそれを補って余りある魅力が、このフィールド自体にはある。

教訓としては、何よりも日よけなどのセーフティ設備の設営が、円滑な運営に大きく影響することが大きい。来年以降は先遣隊も必要かもしれない。

特徴として、岩場がフィールドの全体を占める。ハイカットのシューズと長ズボンは必須となる。尖った石や蛇、崖など、危険な点は多い。これらの点には強く注意。


サバゲーを終えた我々は山道を下り、街へと戻る。

時刻は14時、まだまだ日没まで時間がある、「夏」はまだ終わらない。  

 (新島夏合宿 新島サバゲー編) 終

東京理科大学エアソフト部

東京理科大学を発祥とするサバゲーサークル、東京理科大学エアソフト部の公式サイトです Twitterと共に活動の様子をまとめています

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